【ETF】もう人類はVTだけ買っておけばいいのかもしれない【世界分散投資】
VT、人類に与えられた聖杯。
賢人達はそれを争い求めるも、人々は未だそれを知らず・・・
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は米国市場に上場するETFです。
もう投資家は細かいことは考えずこれだけ買っとけ!と思えるようなこのETF。その特徴をご紹介いたします。
世界47ヵ国、約8000社の株式で構成
VTは先進国・新興国双方をふくむ、非常に広範な銘柄で構成されています。
全世界の投資可能な市場時価総額の98%をカバーしており、まさに「世界を丸ごと買う」投資を可能とします。
銘柄の保有比率は時価総額加重で産出されており、4半期毎にリバランスされるため自身で調整する手間がありません。
構成国の比率
構成国 | 比率 |
---|---|
アメリカ | 51.7% |
日本 | 8.5% |
イギリス | 6.0% |
中国 | 3.2% |
フランス | 3.2% |
カナダ | 3.0% |
ドイツ | 3.0% |
スイス | 2.4% |
オーストラリア | 2.2% |
韓国 | 1.9% |
アメリカが断トツですね。VTを見れば世界の経済バランスが分かるのです。
直近のパフォーマンス
(チャートはYahoo financeより引用)
直近10年のチャートです。赤線がVT、青線がS&P500です。
非常に残念ながら、ここ10年のパフォーマンスでVTはS&P500に圧倒されています。
理由は簡単、米国株以外の国の株式が足を引っ張っているからです。(新興国株式ETF(VWO)や、米国以外の先進国株式(VEA)の成績を見れば明らかです)
「じゃあ、米国株だけ買っとけばいいじゃん」という考えもありますが、世の中は盛者必衰。
S&Pが足を引っ張り、他の国々が素晴らしいリターンでVTを押し上げる日も来ないとも限りません。
毎年のように低下するコスト
VTの年間経費率は保有額の0.10%と非常に低コストです。
*ちなみに日本の投資信託の純資産額上位5つの年間信託報酬は平均1.53%
更にVTを始めとしたバンガードETFの経費率は、資産額の増加に伴い年々低下しています。
【経費率の推移】
2009年 0.30%
2014年 0.18%
2018年 0.10%
投資信託で買うのもアリ
VTは米国市場に上場しているので、米国株を買える証券会社で口座を開く必要があります。
また、基本的にはドルに両替した上で購入するため、手間と為替手数料が掛かるのがネックではあります。
選択肢として、楽天・全世界株式インデックスファンドを購入する方法があります。
これはVTをただただ購入する投資信託です。 販売会社を介在する分、年間の経費はVTよりも高く0.23%程度です。
しかし、ETFと違い分配金を出さないため配当分の課税を受けないメリットもありますね。
まとめ
個人的には新興国の比率が少々低いように思われ、VTI + VEA + VWOのETFを組み合わせてお手製VTを作成していますが、別にVTで良かった気もします。
今後もVTは全ての投資家にとっての最適解の一つであると思います。