海外ETF分析：VEAは日本・欧州等の先進国株式で構成されたETF

今回はVEA(バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF)を見ていこうと思います。 何となく地味な米国以外の先進国、私の資産の約19%を占めています。

それでは詳しく見ていきましょう。

VEAの概要

VEA(バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF)は欧州、太平洋地域等の先進国市場の大型株・中型株・小型株を網羅した「FTSE先進国オールキャップ(除く米国)」という指数に連動するETFです。

米国にはVOOやVTIがあるから他の先進国にはVEAを使って投資してね、といった感じでしょうか。

経費率は0.07%とお安いです。

国別構成比率(18年4月末時点)

国名	比率
Japan	22.2%
United Kingdom	15.7%
France	8.4%
Germany	8.0%
Canada	7.9%
Switzerland(スイス)	6.2%
Australia	5.9%
Korea	4.9%
Hong Kong	3.2%
Netherlands(オランダ)	3.0%

我らがJapanが一位ですね。思ったよりもドイツが弱く、カナダやスイスが強いなという印象を受けます。

直近のパフォーマンス

(チャートはYahoo financeより引用)

直近10年のチャートです。赤線がVEA、青線がS&P500です。

VWO（新興国株）もそうでしたが、ここ10年はアメリカ株の１人勝ちといった感がありますね。その分現在の株価水準では米国が最も割高圏にあるため、次の10年にどうなるかは分かりません。

配当実績

分配金額は概ね順調に伸びていますね。

現時点の分配金利回り2.80%と実はそこそこの高配当ETFです。

組入上位銘柄(18年4月末時点、上位10位まで)

銘柄名	比率
Royal Dutch Shell plc)	1.5%
Samsung Electronics Co. Ltd.	1.3%
Nestle SA	1.2%
HSBC Holdings plc	1.0%
Toyota Motor Corp.	0.8%
Novartis AG	0.8%
Roche Holding AG	0.8%
Unilever	0.8%
BP plc	0.7%
TOTAL SA	0.7%

米国や新興国では情報技術セクターが上位にありますが、先進国群では金融、製造セクターが強いです。上位銘柄にも傾向が見られますね。

日本は国別構成比率では1位ですが、こうしてみると突出した企業が無いなとも思えます。

まとめ

米国を除く先進国株は米国株や新興国株と比べ成長力には期待薄ですが、世界の時価総額の少なからぬ部分を占めています。 過去のリータンはさほど良くはなくとも、一定の資金を振り向ける必要はあるかと思っています。

関連記事

米国のほぼ全銘柄に投資出来るETFです。ここ10年のパフォーマンスでは先進国株式より遥かに優れています。

世界中の新興国株式に投資できるETFです。リスクは先進国と比較すると大きめですね。