くちなし米国ETF投資雑記

20代低所得コミュ障気味の私が、海外ETF投資や囲碁界の話題や日々のあれこれを雑文で綴るブログです。

海外ETF分析:VYMは配当マニア垂涎の米国高配当ETF

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今回はVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)についてです。

VYMの特徴

  • 配当マニア垂涎の高配当銘柄が揃っている

  • 配当利回りだけでなく、増配率も意外と高い

高配当株が市場平均をアウトパフォームしやすい傾向はシーゲル氏の著書でも指摘されており、その高配当株が揃ったVYMも人気があります。

それでは、詳しく見ていきましょう。

VYMの概要

VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は予想配当利回りが市場平均を上回る米国株式で構成された「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」指数への連動を目指したETFです。

経費率は0.08%と文句は出ない水準。

高配当株式の優位性については、米国株投資家の中ではお馴染みのジェレミー・シーゲル氏の著書『株式投資の未来』の中でこう述べられています。

相場が下落する局面で、配当はとくに次の2つの役割で投資家に貢献する。

まずは再投資を通じて保有株を余分に積み増せるので、これがポートフォリオの価値下落を受け止めるクッションとなる。

下落局面に再投資を通じて保有株を積み増す配当の働きを、わたしは「下落相場のプロテクター」と呼んでいる。

しかも、買い増した株式は、相場がいったん回復すれば、下落に対するクッションどころではない役割を果たす。

保有株数がほど、将来のリターンが加速するからだ。

つまり配当再投資は、下落局面でプロテクターとなり、株価がいったん上昇に転じれば「リターンのアクセル」となる。

配当を支払う銘柄が、市場がサイクルを繰り返すうちに、最高のリターンをもたらすのはこのためだ。

このように高配当株式ポートフォリオの有効性について述べており、前述の著書の中で詳しく検証されています。

直近のパフォーマンス

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(チャートはYahoo financeより引用)

直近10年のチャートです。赤線がVYM、青線がS&P500です。

長々と引用を記載した直後ですが、残念ながらS&Pを少々アンダーパフォームしていますね…

ただし、このチャートでは受取分配金を考慮しておらず、VYMの本領が発揮されておりません。

配当再投資した場合のリターンはS&P500とほぼ同等のようです。

配当実績

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リーマンショック後に結構分配金が減っていますが、その後は非常に良いペースで増配しています。

現時点の分配金利回りは約2.97%と、いうほど高配当か?というツッコミも入りそう。

ただしS&P500の利回り1.8%ですので、比較すれば高めです。株高だから仕方ないね。

組入上位銘柄(18年4月末時点、上位10位まで)
順位 銘柄名 比率
1 Microsoft Corp 7.02%
2 JPMorgan Chase & Co 3.90%
3 Johnson & Johnson 3.54%
4 Exxon Mobil Corp 3.24%
5 Intel Corp 2.52%
6 Wells Fargo & Co 2.38%
7 AT&T Inc 2.25%
8 Chevron Corp 2.21%
9 Cisco Systems Inc 2.18%
10 Pfizer Inc 2.15%

構成銘柄数は2018年4月末時点で380銘柄ありますが、上位10銘柄で全体の約32%と結構な割合を占めます。

マイクロソフトはVIG(米国増配株式)でも4%程組み入れられていましたが、VYMでは更に幅を効かせていますね 笑

セクター別ではテクノロジー・金融・ヘルスケアが比率TOP3ですが、1つがのセクターが突出することなくバランス良く分散されていて好印象です。

まとめ

配当金というのは、実はそう簡単に支払えるものではありません。

優秀なビジネスモデルによる高い利益率で収益を上げることの出来る会社でなければ、高配当を払い続けることは出来ないのです。

そしてそんな高配当企業を集めたVYMは、投資家にとって魅力的な選択肢であり続けるだろうと思えます。

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