くちなし米国ETF投資雑記

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海外ETF分析:BSVは金利変動にも強い米短期債券ETF

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今回はBSV(バンガード・米国短期債券ETF )についてです。

BSVの主な特徴

  • (BNDよりも)更に高い安定性

  • (BNDよりも)金利変動に強い

中期債券ETFBNDとも比較しながら、詳しく見ていきましょう。

BSVの概要

BSV(バンガード・米国短期債券ETF)は、残存期間1~5年の公募された全て米国債、米国政府機関債、投資適格社債等のパフォーマンスを測定する「ブルームバーグ・バークレイズ米国政府/クレジット浮動調整(1-5年)インデックス」への連動を目指したETFです。

保有債券の平均残存期間は2.8年程度と、BNDの3分の1です。債券は残存期間が短いほどリスク・リターンともに低下するため、BSVはBNDよりも更に低リスク低リターンのETFであると言えます。

経費率は0.07%と十分許容圏内ですね。

直近のパフォーマンス

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(チャートはYahoo financeより引用)

直近10年のチャートです。赤線がBSV(短期債券)、青線がBND(中期債券)、黄線がBLV(長期債券)です。

BSVはBNDよりも更に値幅が小さく、リスクの小ささが際立っています。しかしリターンの面から言えば、BSVは3銘柄で唯一マイナスリターンになってしまっていますね。(チャートは受取分配金を反映していないため、配当再投資した場合はプラス圏です)

3銘柄の特徴を纏めると、

リスク :BLV>BND>BSV
リターン:BSV<BLV<BLV

と、チャート上でよく分かりますね。

配当実績

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分配金はものっすごい下がっています。BNDやBLVと比べても下げ幅が大きく見えます。

現在の分配金利回りは1.73%程度と、FF金利(1.25%)に0.5%程度しか上乗せされていません。

リスクが小さい=リスクプレミアムも小さい為、無リスク金利下落の影響を最も強く受けた結果なのかもしれませんね。

格付別構成比率(平成30年4月末時点)
債券格付 比率
U.S. Government 63.9%
Aaa 6.1%
Aa 4.5%
A 13.3%
Baa 12.2%
< Baa 0.00%
Total 100.00%

政府系債券が64%とガチガチの構成。短い償還期間とも相まって、安全性は抜群です。

まとめ

ここ10年のパフォーマンスや分配金利回りを見ても分かるように、短期債券は大きなリターンを期待して投資するようなアセットではありません。

しかし現状利上げ局面にある米国において、利上げの影響を受けて下落しやすい債券アセットの中で最も金利上昇に耐性のある短期債券は、それなりに有力な選択肢であると思います。

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