くちなし米国ETF投資雑記

20代低所得コミュ障気味の私が、海外ETF投資や囲碁界の話題や日々のあれこれを雑文で綴るブログです。

シャープ・レシオって何だっけ?調べ直してみた

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銘柄のデータ分析をきちんとしてるブログなんかに載ってるカッコいい言葉、シャープ・レシオ。

「あれでしょ、高いといいやつ。リスクとリターンの関係性みたいな・・・」

そんな程度の理解はしていましたが、ブログのネタにしようと詳しく調べてみました。

シャープ・レシオとは

シャープ・レシオとはリスク(標準偏差)1単位あたりの超過リターン(無リスク資産のリターンを上回った超過収益)を測る指標でした。

…ちょっと分かりづらいですね。
リスク(標準偏差)について詳しく見てみましょう。

リスク(標準偏差)とは

リスクというと一般的には危険度を表す言葉ですが、金融理論等で用いる場合にはデータのばらつきの度合いを表す言葉として使われます。

例えば現在株価がどちらも100のA株・B株があり、5年後の株価がどちらも150だとします。最終的な株価は同じですが、5年間のそれぞれの株価の推移が以下のようだったらどうでしょう?

1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 標準偏差
A株 120 125 135 140 150 11.93
B株 70 130 60 110 150 38.47

B株はA株と比べ、値動きの幅が非常に広いですね。
標準偏差の計算方法は省きますが、リスク(データのばらつき)が大きいB株のほうが、標準偏差が高くなっていることが確認出来ます。

仮に無リスク資産の年率リターンが2%だとすると、AB株の年率超過リターンは8%となります(複利効果は繁雑なので無視しています)これを元にシャープ・レシオを計算すると、

A株 8% ÷ 11.93 =0.67
B株 8% ÷ 38.47 =0.20

となりました。A株のほうがリスクあたりリターンが優れていることが数値で示されています。

シャープ・レシオを用いる際の注意点

シャープ・レシオもあくまで過去のデータのみを元にした指標ですので、当然将来のリスク・リターンを保証するものではありません。(リスクの高低は過去・将来である程度の一貫性はありそうですが)

それから、ある程度長い期間で見なければあまり参考にはならなさそうですね。短期間では運による影響が大きそうです。

おまけ

シャープ・レシオの「シャープ」、実は人名です。ウィリアム・シャープという米国の経済学者の方が提唱した指標なので、この名称になったようです。普通にいいポートフォリオ=鋭くていいよねみたいな感じだと思ってたわ・・・

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